頻尿に悩む女性の対処法
頻尿に悩む女性は結構多く見受けられます。
尿意を我慢すると、膀胱炎にもなりやすく、
でも学校や仕事でお手洗いには、行きたいときに行けないことも
多くあります。
女性の体はデリケートで、膀胱の後ろに子宮があり、その後ろに腸があります。
そして、生理の時には、体温が下がるため、
冷えて尿意をもよおしやすくなります。
この生理の時にナプキンを簡単に変えられないような状況であれば、
膀胱に菌が入りやすく、冷えているときに排尿ができないで
尿を貯めてしまうと、膀胱炎になりやすくなります。
この膀胱炎になってしまったことによって
さらに頻尿になるケースもあります。
女性は、膀胱炎になると、慢性化する人も多くいます。
ちゃんと抗生剤を呑んで膀胱の中の殺菌が終わっているはずなのに、
しばらくすると、また膀胱炎になってしまうこともしばしば。
そうなると、仕事や学校どころではなくなります。
いままでは、市販の薬を買うことで対処できたのですが、
現在は抗生剤は医師の処方されたルートだけになっています。
ですので、仕事や学校を休んでまで
病院に行って検査してもらって薬を処方してもらうのも
大変です。
できれば、膀胱炎や頻尿を防いで、ならないようにしたいものです。
ただ、女性の頻尿とひとことで言っても
原因が急性細菌性膀胱炎なのか、間質性膀胱なのか、
あるいは化活動膀胱なのかによって
対処の仕方が変わってきます。
ですので、
それぞれの原因を知った上で、
その病名に対する対処法を採るのが
頻尿にならない近道です。
では、それぞれ見ていきましょう。
原因は膀胱炎?間質性膀胱炎?
よく口にする言葉で「膀胱炎」というと、
急性細菌性膀胱炎のことを云います。
これは、尿道から大腸菌が膀胱に上がって炎症を起こして
差し込むような尿意があります。
また、
排尿が終わっても残尿感があったり、
尿道がひりひりするような不快感があります。
このときに、医師から処方された抗生剤を
3日から1週間程度服用すれば、膀胱内の菌はなくなり、
尿もきれいになります。
ここで、我慢して治療しないでおくと、
血尿が出たり、白濁尿になったりします。
酷い場合には、菌が腎臓にまで上がってきて
腎盂腎炎になったりします。
腎盂腎炎になると、熱が40度近くまで上がってしまい、
早急に入院治療する必要なども出てきます。
ここまでなってしまうと、自力で治す次元では
なくなってしまいます。
命にかかわる場合もあるので、ここまでなる前に
差し込むような痛い排尿や、残尿感があるようなことを自覚した場合には、
仕事や学校を休んでも、
早めに医師の治療を受けるようにしましょう。
、
あまり水を飲まないという人は膀胱炎になりやすい傾向にあります。
疲れやストレス、睡眠不足で体の免疫力低下の場合もあります。
ですので、
日常生活でも、できるだけ、1日に水を2リットルくらいは
飲むようにこころがけましょう。
コーヒー、緑茶、ビールなどよりも
水を採りましょう。
急性細菌性膀胱炎の場合には、早めに対処すれば早く治ります。
慢性化させないためにも、膀胱炎になってしまったら、
早く治療を受けて抗生剤で長引かせないようにすることが肝心です。
でも、普段の生活でも予防はできます。
ストレスをためない、睡眠をよくとる、水をよく飲む、
水を飲むことによって、他の毒素も排出してくれます。
クランベリージュースやサジーなどで予防しておく。
クランベリーにはビタミンCが多く、成分の中には抗菌作用のあるキナさんが含まれているため、
普段から予防のために入れておくのもいいですね。
同じ膀胱炎でも
細菌性ではなくて、間質性膀胱炎というのがあります。
この間質性膀胱炎も、「膀胱に少し尿がたまっただけで切迫した尿意を感じてしまう」
「頻尿」「下腹部の痛み」など、急性細菌性膀胱炎と似た症状が見られます。
ただ、急性細菌性膀胱炎とは違って、細菌がいるわけではないので
抗生剤を飲んでも症状は治まりません。
尿検査でも急性細菌性膀胱炎とは診断されません。
原因が別のところにあるからです。
つまり、尿道に間質部分があるところが慢性的に炎症を起こして
いるのです。
しかし、症状が細菌性膀胱炎と微妙に似たところがあります。
そのため、尿意を催すまえに、排尿してしまおうと頻尿になっている
人もいます。
この症状が、過活動膀胱とよく似ているため、
過活動膀胱と病院で診断されてそのための薬を処方されたりします。
しかしながら、過活動膀胱ではないため、その薬を服用しても
症状は治まらず、
ドクターショッピングを繰り返す人もいます。
間質性膀胱炎の場合は、その専門医を訪ねることが先決です。
ですので、
間質性膀胱炎なのか、過活動膀胱なのか
その違いをよく知った上で、
自分の頻尿はどちらなのか、を判別しておくと、
完治までの時間と手間が省けるのです。
間質性膀胱炎の場合は、菌が原因でないのに、
症状が細菌性膀胱炎とよく似ているために、
医師になかなか理解されにくく、
なかには心療内科の受診を勧める医師もいるようです。
精神的なもの、あるいは「気のせい」「気にしすぎ」と
判断されてしまいやすいのです。
しかい、明らかに本人は辛いのです。
その辛さの原因も専門医が検査すれば、医学的所見は
明らかになります。
決して「気のせい」ではないのです。
ただ、日本ではあまり認識されていないため、
間質性膀胱炎を扱う医師も少ないようです。
もし、自分が間質性膀胱炎かもしれないと思った場合には、
「理解してもらいなくて普通」くらいに考えて、
間質性膀胱炎専門医の門をくぐりましょう。
間質性膀胱炎の場合には、粘膜などの炎症なため、
専門医が検査すれば、原因がすぐにわかります。
原因がわかれば、治療も早く済みます。
決してあきらめないでください。
間質性膀胱炎のポイントは、
大腸菌などが原因ではないため、尿検査に異常は見つかりません。
しかし、症状は頻尿、尿道や陰部などのひりひり感、いつもトイレにいきたい症状、
下腹部の痛みや不快感などがあります。
この症状に対して専門医は、
膀胱鏡での検査によって粘膜上皮にカイヨウやビランを認めた場合には、
さらに膀胱水圧拡張検査などをして
治療にあたっていきます。
人によっては、違った症状の場合もあるため、
やはり専門医による検査は必要になります。
日常生活では、
急性細菌性膀胱炎と同じように水や睡眠、ストレス対処は必要です。
さらには、間質性膀胱炎の場合には、
急性細菌性膀胱炎と正反対に、クエン酸などの酸っぱいものは
採ってはいけないのです。
粘膜に刺激を与えてしまうからです。
そのため、激辛の刺激物やアルコール、ワインなども
粘膜を痛めるのでやめましょう。
過活動膀胱?
過活動膀胱は、テレビなどでよく聞く病名ですね。
・突然強い尿意が来て我慢できない
・昼夜あわせて10回以上トイレに行く
・人によっては、下着をおろす前に漏れてしまう
などなど。
過活動膀胱で「いつトイレに行きたくなるか分からないから、
外出できない」という人も多くいます。
ただ、デリケートな話なので、あまり表には出さないで
我慢しているケースが多いようです。
人によっては、急性細菌性膀胱炎を繰り返すうちに、
過活動膀胱になってしまうケースもあるようです。
若い女性は飲酒や深酒によって過活動膀胱になってしまうケースもあるようです。
逆に高齢者は、年齢による脳や脊髄などの機能が低下する場合になるケースもあるようで、
年齢には関係がなく発症するものです。
これは、膀胱の下の部分の神経の末端が、
尿が溜りきらないきらないうちから尿意をもよおす
化活動をしてしまうためです。
過活動膀胱は、間質性膀胱炎と違って炎症ではなく
神経過敏になることによって起こる症状です。
人によっては、水の採りすぎや冷えなどが原因で
頻尿になって過活動膀胱になるケースもあります。
冷えは女性にとって大敵ですから、
暑い夏でも、冷たいものを食べたり飲んだりは控えめにして、
エアコンで冷えないようにストールなどをバッグに入れておくのも
対策の一つです。
そして、自分なりの生活習慣のなかで
刺激物は取らない、水も飲みすぎない、だけども
尿意があって生活に支障がある
過活動膀胱の場合、自分で治すのに限界がありそうです。
その場合も、
投薬や生活指導など専門医の指導が必要なときには
治療を受けて完治してしまいましょう。
まとめ
女性にとって頻尿の問題は、実にデリケートなのです。
しかし、けっして恥ずかしがらず、面倒がらず
自分がどのケースの頻尿なのかを知るところから
完治に向かうことが可能となります。
決してあきらめないで前向きに行動しましょう。